第19回通常総会 記念講演

◇テーマ:「安いニッポン」と最低賃金制度の役割
~最低賃金15ドルのアメリカとの比較の中で~

 2023年度の最低賃金額は、全国加重平均で1004円となりはじめて1000円台になりました。 最低賃金制度は、ワーキング・プア削減効果を期待される一方で、長らく経済学者の間では「最低賃金を上げても失業が増えるだけ」とその効果を疑問視する声もありました。しかし、2021年に「最低賃金を上げても雇用減少しない」とする研究に対してノーベル経済学賞が贈られました。これにより最低賃金をめぐる議論はより一層活発化しています。 アメリカの最低賃金は、州により異なりますが、カリフォルニア州で時給15.5ドル(時給2325円 :1ドル=150円計算)ですが、2024年4月よりファストフード店で働く労働者に対して、時給20ド ル(時給3000円)に引き上げられる予定です。このように、世界の賃金上昇のトレンドに全くついて、いけていないのが日本の現状です。 最低賃金を題材に、日本社会の現在について講演したいと思います。

 

◇講 師:伊藤 大一さん(大阪経済大学教授)

◇日 時:2024年6月15日(土)14:40~16:50

◇会 場:京都テルサ 東館2階 視聴覚研修室
   (京都市南区東九条下殿田町70/TEL:075-692-3400)

◇参 加 費:無料 どなたでも参加可能です。

◇申込方法:氏名、住所、電話番号を記載のうえ、いずれかの方法で送信してください。
・FAX:075-632-8963
・E-mail:attaka-support@r6.dion.ne.jp