働くときに知っておきたい労働関連法の基礎知識

2015年5月23日 初版発行
編 集   特定非営利活動法人あったかサポート
発行者   澤井 勝
発行所   特定非営利活動法人あったかサポート
印刷・製本   山代印刷株式会社
定  価   2,000円(税込)
B5判

本書発行の目的

  近年、「就職したものの直ぐに辞めてしまった」という若者の早期離職が社会的な問題化しています。保護者はもちろん学校関係者や就労支援員を悩ましています。一方で若者を迎え入れる企業としても採用後の研修や訓練に多額の費用を遣いながら早期離職されては大きな損失です。いま国も「若者の雇用対策の充実」に向けた法案化など対策を講じています。そこで本書は、若者が雇用につまずかないために求職活動を行う若者のみならず求人募集を行う企業側の双方が互いの権利義務関係を含めた労働法のコンプライアンス(法令遵守)を社会的に普及させることで、双方とも「そんなはずではなかった」というミスマッチが生じないことを願って発行されました。

本書の特色

 

 本書は、労使双方が互いの立場を尊重し合える関係を築いてほしい、という願いを込めて編集しました。ですから労働法や労働・社会保険に関わるオーソドックスな解説書の体裁を整えていません。若者の離職原因となりかねない具体的な労働トラブル事例を取り上げそれに対する労働基準法など最低限の労働法の理解の促進、職業生活の継続を支える労働・社会保険の役割と適用範囲について個別に理解ができるようにしています。また随時「コラム」を設け、労働力人口の減少と「限定正社員」制度を含めた多様な働き方の拡大や女性の活躍・活用を意図した施策と労働分野の規制緩和の動き、など近時の課題を取り上げ解説しています。

【ページ見本】

対象としたい主な読者

 就職活動に入ったばかりの若者の保護者と進路指導教諭や大学などの就労支援員、企業の新入社員の良き相談者でありたいと願う先輩や人事労務管理の担当者、新入組合員教育に従事する労働組合の役員、そして職業生活につまずいた若者やシングルマザーなど何らかのハンディーを持って就職に不安を持っている求職者を支援するスタッフなどを主な読者対象としています。

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